玄工房:岩佐なをのブログ
詩と版画などなど ☆彡HPはこちら→http://genkoubou.web.fc2.com/ copyright©iwasa,nao

打ち上げ

昨晩は、響音遊戯2『爪物語』が出来上がったので、関係者で打ち上げをしました。七月堂の知念さんがセッティングしてくれて、阿佐ヶ谷駅前の「よるのひるね」でビールを飲みながらいろいろ話しました。楽しい会でした。


詩を選び、音を付けて、構成し…、CD作製のほとんどを担当した岡島俊治さんのはなしでは、まず朗読の声を入れて、それからいろいろ音や音楽、リフレイン等々の作業を付けて行くのだそうです。会の最後に店のスピーカーから一篇「虚ろ首」を流してもらい聴きました。


詩誌「モーアシビ」同人の内山昭一さんは、有名な昆虫料理研究家なので、様々な昆虫の食べ方、味、その醍醐味の話をしてくれました。響音遊戯の話よりも盛り上がったかも(笑)。


『楽しい昆虫料理』内山昭一著、ビジネス社、\1,680-。四六版ソフトカバー、口絵カラー写真64品、本文256ページ。内容=レシピ編・昆虫食対談:内山昭一×奥本大三郎、食材メモ等。興味のある方はどうぞ。「口絵カラー写真64品」だけでも見る価値充分!

響音遊戯2『爪物語』(七月堂)

七月堂で「Audio詩集」という新企画を始めました。ひとつの詩集の中から作品を数点選び、そのテクストの朗読と音(旋律主体の音楽というよりは音)を合わせて構成した「聴く」詩集です。「響音遊戯」というシリーズ・タイトルを付けていて、第一回目は、白鳥信也さんの詩集『ウォーター・ウォーカー』(七月堂・2007)からテクストを取り、音をSound Artist の岡島俊治さんが創って、詩と音響のコラボレーションに仕立てています。『微水』というタイトルで5月に発売されています。『響音遊戯1・微水』(七月堂・2008.5、\1,500-)


http://www.shichigatsudo.co.jp/


で、第二弾として、およそ二十年前に出版した私の詩集『狐乃狸草子』(七月堂・1987.12)から8篇の詩を載せてCD『爪物語』が発売になりました。聴いていただければ幸甚です。
080817_191753.jpg
響音遊戯2『爪物語』(岩佐なを詩集『狐乃狸草子』より)
収録作品:「天女の血」「長橋」「寒船」「鴫男」「虚ろ首」「煙草」「身親な散歩」「爪物語」
作曲・編曲・監修:岡島俊治
企画・制作:七月堂
発売・2008.7.25
声の出演:小笠原玄、岡島亜紗美
付録・岩佐なを詩集『狐乃狸草子』より8編のテクスト
表紙絵:岩佐なを
装丁:岡島俊治
special thanks:庄山晃
七月堂:〒156-0043東京都世田谷区松原2-26-6-103
phone/03-3325-5717
ISBN:978-4-87944-122-5
定価:\1,575-(税込)


080817_192017.jpg
『狐乃狸草子』岩佐なを著、七月堂、ニ刷(2008.8)
ISBN:978-4-87944-123-2
定価:\1,575-(税込)
初版からニ刷までが出るまで20年と8カ月かかっているというのは珍しいことだと思います。
20年前みなさんはどうしていましたか?

すぴんくす

080713_141021.jpg


海埜今日子さんと佐伯多美子さんの二人誌「すぴんくす」6号(2008.8)に、作品を一篇載せてもらいました。↓下記のものです。



棒状の
岩佐なを


便所、流し、風呂場
便所、流し、風呂場
それぞれの場所にそのときそのとき
湿度ある気配が太い棒状で漂っていて
それはまぼろしともおもえるし
祓えないなにかともおもえるし
しかし
まぼろしですよ、もうそうですよと
指摘する生きびとも死びともいない
静寂のいえの内側で
ぬぬぬぬらぬらと
棒状気配は太く大きくうねったり
ぬぬぬぬめぬめした頭部をゆらし
(そこには小さい目ン玉2ケ付き)
赤ん坊の指なら噛み千切れる
強い顎とギララの歯をもち
鯰みたいにはけして瞋らず暴れず
いつも無表情に浮かび漂っている
いつも静かに笑っていない
水中でエラ呼吸なんて時代遅れのやりかた
空中に漂ってハイで深呼吸するようでなくては
頭部ばかりか全身ぬらぬらぬちぬちする
妄想のおからだはあおくさくて
厭うているのですよ
そこで両手を儀式のように高く上げて
指たちすべてをぴらぴらさせながら
棒状気配を少しずつ少しずつ
水場から廊下を通して
あらかじめ開けた扉へと送り
(じつは深夜にならないと気配は
うごいてくれない)
外に出てもらったところで
急いでパッシと戸を閉める
暗がりを覗いてみると気配は
ヨコ棒状からタテ棒状へと体勢をかえて
すぐさまヒト状に変化していく
水から陸に上ったばかりみたいに濡れて
背中に斑点があり
のろのろと森にむかって去って行く
きっと
落下昆虫を探して食べるのさぁ
うふふ、トモグイハイヤヨ。
乾季は地中に繭状のねぐらを作って
眠りに落ちそのときの夢が次第に育って
あなたの家の水場で棒状の気配になる

狐乃狸草子

二十年前の詩集『狐乃狸草子』です。表紙は「ろくろ首」の女性(銅版画)ですね、ただ普通のろくろ首ではなく、首が身体から離れて飛んでゆくので「抜け首」ですかね。一昨日、何編か読み返していたら一箇所誤植を発見しました。校正したときは気づかなかったんだがなぁ(笑)。二十年後にようやく気づきました。

080711_212552.jpg

Audio詩集(七月堂)

七月堂で「Audio詩集」という新企画を始めました。ひとつの詩集の中から作品を数点選び、そのテクストの朗読と音(音楽というよりは音)を合わせて構成した「聴く」詩集です。

http://www.shichigatsudo.co.jp/


「響音遊戯」というシリーズ・タイトルを付けていて、第一回目は、白鳥信也さんの詩集『ウォーター・ウォーカー』(七月堂・2007)からテクストを取り、音をSound Artist の岡島俊治さんが創って、詩と音響のコラボレーションに仕立てています。私は、詩集の作品を目で追いながら聞かせてもらいましたが、単に目で活字を追って詩集を読んだ時には感じなかったことや考えなかったことが、たくさん頭の中にわいてきました。『微水』というタイトルで5月に発売されています。『響音遊戯1・微水』(七月堂・2008.5、\1,500-)


で、シリーズの2作目は私の随分以前に作った詩集『狐乃狸草子』(七月堂・1987.12)の作品を取り上げて制作されています。出来上がりましたら、また報告します。

空には本

職業がら、先週は神田小川町の東京古書会館で開かれていた「七夕古書大入札会」に行ってきました。年々品薄になってきているとか言われますが、行けば行ったでいろいろなものが見られて楽しいものです。七月の明治古典会の入札会は、近現代の文学書も多く、寺山修司(1936-83)の第一歌集『空には本』(的場書房・1958)を手にとってじっくり見ることができました。ダメージの少ない良い本でした。ブックカバーが付いていてこの装幀(装画)が岸田衿子、中には野中ユリの銅版画(オリジナルではなく、印刷ですが)が入っていることを今回初めて知りました。岸田衿子の表紙画は線描で童画のよう、力が入っていない「かるみ」と余白の使い方が素敵です。野中ユリは抽象の銅版画でおもしろいものでした。野中のコラージュも綺麗だと思いますが、初期の銅版画の不思議な形象は幾度見ても飽きません。野中ユリ10代後半の作品。

談志・談春親子会

「今日はものすごい好カードのタイトルマッチがある!」というときは、朝、目が覚めると布団の中で一番にそのことを思い出し、それから一日の現実が始まります。今日は、ボクシングではないのにそういう状態になりました。「談志・談春親子会in歌舞伎座」の日なんですね。立川談春さんは、今日芦屋競艇場で開催されているSGレース「グランドチャンピオン決定戦」の準優勝戦の舟券を買ってから歌舞伎座に行くのかなぁ?

一個

詩の同人雑誌「一個」2号が送られてきました。蛙3匹が描かれた葉っぱの栞がオマケとして付いています。ありがたや〜。


井坂洋子さん、佐々木安美さん、高橋千尋さんの三人が同人で、このうち高橋さんが不思議な絵と短い文の絵本のような作品を載せています。絵のタッチは違いますが、不思議で不気味な世界がちょうど吉岡実の『サフラン摘み』の装画を描いた頃の片山健の雰囲気に通じているような気もします。たいへんに気に入ってしまいました。


「鬱虫掘り」というトリのような人が夜中に寝ている人の頭を突ついて中にいる鬱虫を採ってゆき、あとでよーく煮込んで(焦がさぬように)、鬱虫の佃煮をつくり、みんなでご飯にかけて食べるというおはなしです(笑)。

080614_073656.jpg

MSさんへ(ライトヴァース)

MSさん。お久しぶりです。詳しいはずです、以前は随分投稿欄で活躍なさっていましたよね。また、書いて下さいよ。(*^^)v


「ライトヴァースの旗手」というのは思い出深い言葉です。確かに1980年代の一時期に言われましたね。「ライトヴァース」、いまはあまり云々されないですけど、これは重要な詩の一つのかたちで、詩を普段は読まない人たち、あるいは新しく詩に接する若い人たちに、ライトヴァースはおおきな影響力を発揮する(大いに魅力的である)と同時に、現代詩の門戸開放に貢献すると思うのです。もしもし(笑)、松下さんは伝説でなく、今も書いていらっしゃいますよ。ブログもあるし。→http://blogs.yahoo.co.jp/fampine。ご覧下さい。


東の松下育男さん、西の高階杞一さん、それから阿部恭久さん、廿楽順治さん、松元泰介さん、大橋政人さん、神尾和寿さん、阿瀧康さん・・・まだまだいらっしゃいますね。一度「現代詩手帖」で特集をやっていただいて、まとめて皆さんの新作を読んでみたい気がします。

ぴろぴろ

しごとはジャズピアニストで
ちいさい店やライブハウスで
ぴろぴろっと弾いています。
ギャラがなくて店のメシを
食うだけのときもあります。
(ビールものましてくれる
とこもある、うれし〜っ)
これはしんじゅくの地下の店で
ぴろぴろって弾いているとこ。
店がはじまったばかりなのでまだ
お客さんは熊本のデコポンふたり。


080604_220333.jpg

プロフィール

Author:岩佐なを(詩人、版画家)
日常おもったことなどを書きます。詩や版画中心に書こうと思いますが、プロボクシング、競艇についての感想のほうが多くなるかもしれません。単に「うしのよだれ」かも。ご容赦願いたく。★ホームページもあります。ご覧下さい↓http://genkoubou.web.fc2.com/
↓下の「リンク」でクリックできます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Powered By FC2ブログ