昨日は私事でゴタゴタしていたところ、子どもの頃から世話になった伯父が亡くなりました。伯父伯母はみな高齢です。
三遊亭圓朝の『真景累ケ淵』が今年の3月に
岩波文庫から改訂されて出たのですが、いま、もう2刷が本屋さんに並んでいます。売れているのかな。怪談噺の長編です。金貸で按摩の宗悦が馴染みの旗本深見新左衛門の酒乱の刃にかかって殺されることに始まる因縁噺でもあります。宗悦の娘たちと新左衛門の息子たちが因縁で出会い、次から次へ不思議で時に不気味な関係に陥っていきます。中でも三つ目の噺「豊志賀」はよく寄席でも怪談噺として語られます。SONYからCDで六代目
三遊亭円生の『円生百席』が出ていて、この55から58までが『真景累ケ淵』です。発端の「宗悦殺し」が私はなかなか怖くて好きですが、あまり演られないようです。斬り殺された宗悦の死骸が油紙を敷いたつづらに入れて捨てられ、それを泥棒二人が盗んで、夜中に暗い部屋の中で手探りで荷を開けていくところが圧巻です。「かっこいい芸」で人気も大上昇中、実力者
立川談春さんにこの「宗悦殺し」を「やってやって」と言っているのですが、「怪談噺をやると日常生活でへんなことが起こるからイヤダ」といってやってくれません。以前聴いた「豊志賀」は談春流の工夫をこらし絶品でした。へんなことが起きてもいいじゃん、ねえ。
談春さん→http://www1.ocn.ne.jp/~dansyun/。
岩波文庫の帯を見ると、『怪談』というタイトルで「豊志賀」を映画に仕立てたみたいです。8月4日(土)ロードショー。富本の師匠・豊志賀=黒木瞳、情夫・新吉=尾上菊之助だそうです、こわおもしろいかな?わらっちゃうだけかな。